新型コロナから回復したのに、ご飯がまずい 前のように美味しく感じない と悩む人が少なくありません。
味がしない 何を食べても苦い 匂いが分からず味が平板に感じる こうした症状はロングコビッドの一つで、日々の楽しみである食事を奪ってしまいます。
この記事では コロナ 後遺症 ご飯 が まずい 美味しく ない 状態に悩みながらも、治療やセルフケアで少しずつ味覚を取り戻していった体験談と、回復を助けた成分や治療法、サプリメントの考え方をまとめます。
コロナ 後遺症 ご飯がまずい 美味しくない ロングコビッドとは
ロングコビッドと味覚異常 食事の「まずさ」の関係
コロナの後遺症では、倦怠感や息切れだけでなく、味覚障害や嗅覚障害が長く続くことが知られています。
味がしないだけでなく、妙に苦く感じる 金属のような味になる といった「味の変化」が起こる人も多く、それが「ご飯がまずい 美味しくない」という体験につながります。
味の感じ方は 舌の味覚と鼻の嗅覚が合わさった結果なので、どちらか一方に障害があるだけでも食事全体の印象が大きく変わります。
そのため、ロングコビッドでの嗅覚異常も ご飯が美味しくない という感覚に直結しやすいのです。
なぜコロナ後にご飯が美味しくない状態が続くのか
新型コロナウイルスは、鼻や口の粘膜、嗅覚・味覚に関わる神経細胞やその周囲の支持細胞に影響を与えると考えられています。
感染時の炎症で神経の働きが乱れることで、味や匂いを脳に正しく伝えられなくなり、「味が分からない」「変な味がする」状態が続くことがあります。
また、長引く倦怠感やうつっぽさ、ストレスも「何を食べても美味しく感じない」状態を悪化させます。
味覚そのものの障害と、メンタル面の不調が重なって、食事の満足感を大きく下げてしまうのがロングコビッドの厄介な点です。
コロナ 後遺症 ご飯がまずい状態が改善するまでの体験談
体験談1 何を食べても苦く感じたケース
一人目は30代女性。コロナから回復した後、ほぼ全ての食べ物が苦く、えぐく感じるようになりました。
大好きだった白ご飯でさえ、なぜか薬のような後味がして、一口食べるだけで食欲が失せてしまったと言います。
最初の一カ月は、「どうせ何を食べてもまずい」と諦めムードで、必要最低限の量だけを流し込む毎日でした。
その後、耳鼻科を受診し、味覚・嗅覚検査を受けたところ、味覚の感度低下と嗅覚異常の両方があると分かりました。
医師の勧めで、亜鉛を含む薬とサプリメントを併用し、同時に「味のリハビリ」として、毎日少しずつ違う食材の味を意識して味わう練習を始めました。
苦みが強く出るものを避け、比較的感じやすかった甘味と酸味を中心に、フルーツやヨーグルトを活用したところ、二カ月目で「前よりマシ」と感じる日が少しずつ増えていきました。
三カ月を過ぎる頃には、白ご飯やみそ汁など、シンプルな和食はほぼ違和感なく食べられるようになり、「完全ではないが、日常の食事は楽しめるレベル」にまで回復しました。
今でもたまに変な苦みを感じる日があるものの、「時間をかければ戻る」という経験が、大きな安心材料になっているそうです。
体験談2 塩味や甘味だけが極端に弱くなったケース
二人目は40代男性。コロナ後しばらくして、「味が薄い」と感じるようになりました。
外食をしても、家族は「味が濃い」と言うのに、自分だけ「ほとんど味がしない」感覚で、ご飯が美味しくない状態が続きました。
耳鼻科で検査を受けたところ、舌の味覚機能の一部が低下していると説明されました。
医師からは、「無理に塩分を増やさず、出汁や香りを工夫して味わう練習を」とアドバイスされました。
そこで、昆布やかつおのだし、ハーブやスパイスを使って、舌だけでなく「香り」と「食感」を楽しむ料理に切り替えました。
また、舌の表面を清潔に保つため、舌ブラシを優しく使い、口腔ケアも意識しました。
こうした工夫を数カ月続けるうちに、少しずつ塩味や甘味を感じやすくなり、「味が全くない」状態から「物足りないけれど美味しいと思える」レベルに変化しました。
半年後には、別々に作っていた自分専用の濃い味付けが不要となり、家族と同じ味付けで満足できるようになりました。
体験談3 匂いが分からず「味のない生活」が続いたケース
三人目は50代女性。コロナ感染直後から嗅覚がほぼ消失し、そのまま数カ月にわたり匂いが分からない状態が続きました。
その結果、ほとんど全ての食べ物が「味のない何か」に感じられ、ご飯が美味しくない 日々が続きました。
耳鼻科で「嗅覚障害」と診断され、嗅覚トレーニングを勧められました。
市販のアロマオイルや香辛料(コーヒー、レモン、クローブなど)を使い、毎日決まった香りを数分間嗅ぎ続けるリハビリを半年以上継続しました。
最初は全く香りが分からず辛かったものの、三カ月を過ぎた頃から「かすかに匂いがするかも」と感じる瞬間が出てきました。
その後、匂いを感じる種類が少しずつ増え、それにつれて食べ物の味も戻り始め、「味のない生活」から徐々に抜け出すことができました。
現在は、完全回復とは言えないものの、好物の料理やコーヒーの香りを楽しめるようになり、「生きている実感が戻ってきた」と語っています。
医療機関で受けた診断と主な治療法
耳鼻科 神経内科 ロングコビッド外来での診察の流れ
ご飯がまずい 美味しくない 状態が長引く場合、まず耳鼻咽喉科で嗅覚・味覚の検査を受けるのが一般的です。
専用の試薬で甘味 塩味 酸味 苦味を評価したり、匂いカードやキットを使って嗅覚の程度を調べたりします。
必要に応じて、鼻の内視鏡検査で粘膜炎症やポリープの有無を確認し、神経関連の異常が疑われる場合は神経内科が関わることもあります。
ロングコビッド外来では、味覚・嗅覚以外の症状も含めて総合的に評価し、生活全体を見通した治療計画が立てられます。
亜鉛補充 嗅覚トレーニング 漢方薬などのアプローチ
味覚障害では、亜鉛不足が関与していることがあり、血液検査で不足が疑われた場合は亜鉛製剤やサプリでの補充が行われます。
嗅覚障害には、先述のような嗅覚トレーニングが推奨され、専門医の指導のもとで継続することが重要です。
漢方薬では、体力低下や自律神経の乱れを伴う場合に、補中益気湯や加味逍遙散などが用いられることがあります。
睡眠の質を整え、メンタル面の不調を和らげることも、味覚・嗅覚の回復を助ける要素と考えられています。
自宅で続けたセルフケアと食事の工夫
味覚が落ちた時期でも食べやすいメニューと味付け
味がほとんど分からない時期は、無理に濃い味にするよりも、「食べやすさ」と「喉ごし」を重視したメニューが役立ちます。
温かいスープ、おかゆ、煮込み料理、ヨーグルト、フルーツなどは、比較的受け入れやすい食品として多くの人に選ばれています。
味を感じにくくても、食感と温度の違いは分かりやすいので、シャキシャキ 柔らかい クリーミー などのバリエーションを意識すると、食事の満足度が上がります。
また、「酸味」は比較的残りやすいことが多いため、レモンや酢を少し加えると、メリハリが出て食べやすくなる場合があります。
味と匂いのリハビリとして意識した習慣
味覚と嗅覚は、一度落ちても刺激を与え続けることで回復する可能性があります。
毎日決まった時間に、特定の食材や飲み物の味・匂いを意識的に味わう「訓練」を続けることが、リハビリになります。
例えば、朝はコーヒーとオレンジ、昼は出汁や味噌汁、夜はハーブティーやスパイスなど、少量で構わないので「同じ香り」を繰り返すことで、脳が再び学習しやすくなります。
日記のように、「今日はこれが少し分かった」「酸味は感じるが甘味は薄い」などメモしておくと、回復の小さな変化にも気づきやすくなります。
ロングコビッドの味覚異常で語られる成分とサプリメント
亜鉛 ビタミンB群 オメガ3など神経と粘膜を支える成分
味覚障害の治療では、亜鉛がよく話題に上がります。
牡蠣 肉類 卵 ナッツなどに多く含まれ、サプリとして補うこともありますが、過剰摂取には注意が必要です。
ビタミンB1 B6 B12などのビタミンB群は、神経の働きやエネルギー代謝に関わり、味蕾や神経の回復を支えると考えられています。
青魚や亜麻仁油などに含まれるオメガ3脂肪酸は、炎症を抑える作用があり、神経全体の健康維持にも役立つ可能性があります。
αリポ酸や漢方サプリの位置づけ
αリポ酸は抗酸化作用や神経保護作用が期待され、末梢神経障害などで検討されることがあります。
ロングコビッドの味覚・嗅覚障害に対する直接のエビデンスはまだ限定的ですが、神経のケアという観点から補助的に用いられることがあります。
漢方由来のサプリや、亜鉛・ビタミンを組み合わせた複合サプリも市販されていますが、すべての人に同じように効くわけではありません。
持病や他の薬との飲み合わせもあるため、可能であれば医師や薬剤師に相談しながら選ぶのが安全です。
メンタル面のつらさとの付き合い方
「食べる楽しみがない」時期の心のケア
ご飯がまずい 美味しくない 状態が続くと、「生きている楽しみが減った」と感じ、気分が落ち込むのは自然な反応です。
無理に「前と同じ楽しさ」を求めるのではなく、「今は身体を維持するための期間」と捉え直すことで、心の負担が少し軽くなります。
体験談では、「味はしなくても、体にいいものを食べている」という意識や、「いつか戻るから今は貯金期間」といった考え方が、メンタルを守る助けになったという声が多くあります。
小さな変化や回復の兆しを見つけたときには、意識的に自分を褒めてあげることも大切です。
少しずつ美味しさを取り戻すための考え方
味覚や嗅覚の回復は、「ある日突然100パーセント戻る」よりも、「10パーセントずつじわじわ戻る」パターンが多いと感じている人が少なくありません。
昨日より今日、今月より来月、と長い目で見ていくことで、焦りや絶望感を和らげることができます。
また、信頼できる医師や家族、同じ症状を経験した人のコミュニティとつながることで、「自分だけではない」と感じられます。
誰かの回復のストーリーは、今まさに闘っている人にとって、大きな希望になります。
まとめ コロナ 後遺症 ご飯がまずい状態と向き合いながら改善していくために
コロナ 後遺症 ご飯 が まずい 美味しく ない ロングコビッドlongcovidは、味覚・嗅覚に関わる神経や粘膜への影響、自律神経やメンタルの乱れが重なって起こると考えられます。
完全に元通りになるまで時間がかかる場合もありますが、亜鉛やビタミンなどの栄養補給、嗅覚・味覚トレーニング、漢方薬や生活習慣の見直しで少しずつ改善した体験談が多数あります。
一人で抱え込まず、耳鼻科やロングコビッド外来で相談しながら、自分のペースで「味のリハビリ」を続けていくことが回復への近道です。
今はご飯が美味しくないと感じていても、「時間をかければ戻っていく可能性がある」という希望を持ちつつ、自分の身体と丁寧に向き合っていきましょう。


コメント